プラセンタは老眼などの老化防止に効果を持つのか

「老化」を真っ先に感じるのはシワやたるみといった肌トラブルと、物が見えにくくなる老眼でしょう。
老化するのは年齢を重ねたのだから当たり前と思われがちですが、実は年齢以上に生活習慣が大きく関わっているのです。
また老化を放置してしまうと、老化の進行だけでなくさまざまな病気が起きる可能性も否定できません。
そこでヒトや動物の胎盤が原料のプラセンタを、老化してしまった肌に美肌目的で使う女性も多くいるでしょう。
しかしプラセンタには美肌だけでなく、健康にも影響するさまざまな効果があるといわれています。
プラセンタが持つ効果によって、身体に起きた老化を防止、または改善できるのでしょうか?
体が老化する仕組みとは
シワやたるみ、くすみやシミ、白髪といった、肌の見た目年齢を左右する老化がまず最初にあらわれます。
また、老化が進行すると、動脈硬化、ガン、糖尿病、高脂血症、肝臓の機能の低下といった病気が起こるリスクが高くなるといわれています。
これらの老化が起こる原因は加齢だけではなく、「活性酸素によるサビ」が老化を引き起こすのです。
活性酸素とは「体内の物質を酸化させる強い酸素」のことで、呼吸で酸素を取り入れるたびに体内で発生している物質です。
ただし活性酸素には強い殺菌力があり、体内の細菌やウイルスを駆除するという重要な役割を果たしています。
しかし、活性酸素が「増えすぎる」と正常な細胞や遺伝子を酸化させ、老化現象が起こると考えられます。
また、呼吸した酸素が活性酸素に変化するのは2%といわれ、活性酸素が増えるのは主に生活習慣が原因といわれています。
<活性酸素が増える生活習慣>
・喫煙・・タバコの煙そのものに活性酸素や有害物質が含まれている
・大量のアルコール摂取・・アルコールを肝臓で分解するときに活性酸素が発生
・ストレス・・ストレスにより一時的に血流が悪くなり、再度流れるときに活性酸素が発生
・紫外線・・紫外線を浴びると皮膚の細胞内で活性酸素が発生
・激しい運動・・激しい運動をして呼吸量が増えると活性酸素も増える
・バランスの悪い食生活・・取り過ぎた脂肪が腸で分解しきれないと肝臓で解毒され、そのときに活性酸素が発生する
これらの生活習慣を見直すことによって、活性酸素の発生を抑えて老化の進行を食い止めることが可能になります。
特にタバコや食生活といった習慣になっていることを改善することが、老化防止への第一歩といえます。
しかし、活性酸素は年齢に関係なく、生きている以上は誰にでも発生しているものです。
なぜ10代~30代といった年齢で老化を感じないのかというと、活性酸素を除去するための「抗酸化酵素」が若いうちは体内に多く存在するためです。
その抗酸化酵素は30代をピークにして、40代以降に入ると急激に減っていくため、活性酸素が除去しきれず体内に溜まっていき老化現象が始まります。
つまり、老化を防止するためには、活性酸素を増やさないことに加えて抗酸化物質を取り入れることも必要になるのです。
<抗酸化作用がある成分と食べ物>
・ポリフェノール・・ワイン、カカオ、緑茶、ゴマ、ブルーベリー
・アスタキサンチン・・サケ、イクラ、エビ
・ビタミンC・・柑橘類、芽キャベツ、ブロッコリー、アセロラジュースなど
・ビタミンE・・アボカド、アーモンドなどのナッツ類(ビタミンCと一緒に取ると効果的)
・イソフラボン・・大豆、大豆製品
プラセンタは老化防止に効果を持つのか?
ヒトや動物の胎盤から抽出されるプラセンタには、豊富な栄養素と身体に良い成分が含まれています。
数あるプラセンタの効果の中で、最も老化に対して効果的として考えられるのは以下の4つです。
・抗酸化作用
プラセンタが持つ抗酸化作用とは、増えた活性酸素を除去する働きをしてくれます。
アンチエイジングといわれるこの効果は、これまで不可能といわれていた「若返り」に対してプラセンタの持つ力に注目されているのです。
そしてプラセンタは血液に直接取り込むため、効果を実感できるスピードが速いのが最大のメリットでしょう。
・細胞の増殖再生
ヒトや動物のプラセンタに含まれている「成長因子」によって、細胞の生まれ変わりを促進させる効果が期待できるといわれています。
そして老化するということは「細胞の老化」ということを意味するため、細胞の新陳代謝を促してくれるプラセンタは老化防止につながるのです。
・ホルモン調整作用
ストレスや睡眠不足、飲酒や喫煙といった活性酸素を増やしかねない原因は、ホルモンバランスにも悪影響を与えます。
つまり、ホルモンバランスを整えることによって、同じく活性酸素も抑制できるため老化防止に役立つと考えられます。
プラセンタにはホルモン分泌を調整してバランスを正常にする効果により、アンチエイジング効果が期待できるのです。
また、老化を感じ始める40代以降では、女性ホルモンのバランスが乱れる更年期に入ります。
プラセンタには更年期症状を改善する効果もあるため、40代以降の女性にはプラセンタはおすすめといえます。
・肝機能の改善
プラセンタは肝機能の病気の治療として使用されており、肝臓の機能の低下に効果があるといわれています。
肝臓は活性酸素を多く発生しやすい臓器であり、肝臓が健康な状態でなければ老化だけでなく、病気が起こる原因にもなりかねないのです。
そこでプラセンタが持つ抗酸化作用や、細胞の再生が、肝臓機能を正常にする手助けをしてくれます。
肝臓に最も効果があるプラセンタは、医薬品のプラセンタ注射「ラエンネック」です。
ラエンネックは主に肝機能障害の治療に使われていますが、美肌効果も確認されています。
プラセンタは老眼を直す効果がある?
遠くや近くを見るときにピントを合わせるために、重要な役割を持つのが目の中にある水晶体です。
その水晶体を吊り下げている毛様体筋という線維が、水晶体の厚みを変えて見える距離を調節しているのです。
そして、水晶体は加齢すると固くなることに加え、毛様体小帯もゆるみ、水晶体の厚みが変えられずピントが合わせにくくなります。
つまり、水晶体と毛様体筋の老化によって、物が見えにくくなる老眼に発展するのです。
また、遠くを見ずに近くばかり見ていると、毛様体筋がこわばって水晶体の厚みが変わらなくなって老眼になるきっかけになります。
例えば、スマホばかり見ていることでこの状態になり、近視や老眼といった視力低下が起こることもあるのです。
そして「老眼になると改善できない」と言われていましたが、老眼を改善するトレーニングも存在します。
水晶体を支える毛様体筋は筋肉であるため、近くと遠くを交互に見ることでそれを鍛えてピントを合わせやすくするのです。
つまり、すでに老眼になってしまった場合は、プラセンタが持つ成分よりもトレーニングの方が改善できるといえます。
しかし、まだ老眼になっていない状態であれば、老眼になるまでの時間を遅くすることは可能です。
プラセンタが持つ細胞の増殖再生作用により、目の細胞の新陳代謝が活発になって目の機能を高める効果が期待できます。
また、プラセンタには疲労回復作用もあるため、目を酷使してこわばった毛様体筋を正常に回復し、老眼になるきっかけを予防してくれます。
まとめ
老化の進行を抑えていつまでも若々しくいたい、そんな願いは男女関係なく持つ願いでしょう。
そして老化の速度に個人差があるように、ケアをするかしないかでこの先の人生が変わってくるかもしれません。
美と健康を保つ希望を叶えてくれるプラセンタを、一度試してみてはいかがでしょうか。
ライター名:mitsugu
オリジナルのメディアサイト運営者、兼新米Webライター。
分かりやすく読みやすい記事を読者様にお届けするため、日々勉強中です。