プラセンタ注射は妊娠中でも利用しても大丈夫?サプリの服用は?妊娠に効果・影響はある?

プラセンタは肌を若々しく保つことや更年期障害の改善などに効果があると言われていますが、妊娠中の摂取にリスクはないでしょうか?
妊娠中は母子の健康を第一に考えるため、口にするものにも細心の注意を払っている方は多いでしょう。
そこで今回は、美容・健康に嬉しい効果をもたらすプラセンタが妊婦へどのような効果・影響を与えるのかについてまとめました。
妊娠中にプラセンタ注射はしても大丈夫?
プラセンタは哺乳類の胎盤から摘出されたエキスをいい、近年では美容サプリやドリンクだけでなく医療機関でも多く用いられています。
日本で販売・使用されるプラセンタ製品は厚生労働省をはじめとした政府機関の厳重な管理のもと製造されているため、適切な摂取方法を守ることで安心・安全に取り入れていけます。
プラセンタを摂取するにはサプリや注射などいくつかの方法がありますが、最も効果を得やすいのが注射です。
しかし、一言でプラセンタ注射と言っても医療機関によって用いる注射剤が異なるため、プラセンタ注射を受ける際は注射剤がもたらす効果や影響、適切な投与方法を理解しておくことが大切です。
また、妊娠中は薬やサプリメント1つで母子ともに悪影響を受けてしまうこともあります。
妊娠中のプラセンタ注射ついては 現在政府機関による見解はありませんが、多くの医療機関では胎児に対する影響をはじめとした毒性に対する試験が行われ、確かな安全性のもと施術されています。
妊娠中のプラセンタ注射は医療機関によっても意見が異なりますが、医師との相談と交えて正しい投与方法を選べば問題ありません。
効果を得やすいことで知られる静脈注射やつぼ注射(穴位注射)については、効果の強さや副作用のリスクから、妊娠中の投与を控えるように推奨している医師が大半です。
厚生労働省が認めるプラセンタ注射の適切な投与方法:
皮下注射または筋肉注射
そのほか、プラセンタ注射の投与に関して注意しておきたいのが「献血制限」です。
日本赤十字社では、輸血の安全性を高めることを目的として、プラセンタ注射(ヒト由来)を受けた方の献血を平成18年10月10日より 禁止しています。
参考:
日本赤十字社 – よくあるご質問
日本で認められているプラセンタ注射は2種類のみ
現在日本で認められているプラセンタ注射には、「ラエンネック」と「メルスモン」があります。
ここでは、それぞれの効果・効能や製造会社についてまとめました。
【ラエンネックとは 】
「株式会社日本生物製剤(JBP)」から製造・販売されているプラセンタ製剤(医薬品)です。
肝細胞の増殖による障害肝組織の修復を目的とし、医療機関では「肝機能の改善」と説明されることが多いでしょう。
原材料にはヒト由来のプラセンタが使用され、使用は医師のみと定められています。
<ラエンネックの効果・効能 >
・肝疾患(ウイルスやアルコールで線維化した状態)の肝組織を修復
・細胞の組織呼吸や新陳代謝を高め、細胞機能を活性化
・肝臓などに沈着した脂肪の減少
<株式会社日本生物製剤について>
「久留米組織再生研究所」の名で1954年に設立し、後の1970年に現在の「株式会社日本生物製剤」として設立されました。
プラセンタが持つ成分や薬理効果、メカニズムの解明を行いながら「ラエンネック」をはじめとした多くのプラセンタエキス含有製品を製造・販売しています。
主な製造品:
プラセンタエキス含有医療用医薬品、医薬部外品、健康補助食品、化粧品など
【メルスモンとは 】
「メルスモン製薬株式会社」から製造・販売されているプラセンタ製剤(医薬品)で、組織療法製剤とも呼ばれます。
医療期間では更年期障害や母乳の分泌に悩む患者へ投与され、肝機能障害の改善では用いられません。
原材料にはヒト由来のプラセンタが使用され、ホルモンやタンパク質を含有せず、多種アミノ酸を含有しているのが特徴です。
また、使用はラエンネック同様に医師のみと定められています。
含有するアミノ酸:
リジン、アラニン、アスパラギン酸、ロイシン、グルタミン酸、グリシン、バリン、セリン、チロシン、フェニルアラニン、スレオニン、アルギニン、プロリン、イソロイシン、メチオニン、ヒスチジン
<メルスモンの効果・効能>
・更年期障害の改善
・乳汁分泌不全の改善
<メルスモン製薬株式会社について >
1950年創業、1956年設立の製薬会社です。
組織療法やヒト胎盤製剤の研究・製造を行いながら、「メルスモン」をはじめとした多くの医薬品を製造・販売しています。
主な製造品:医療用医薬品、一般医薬品、健康食品、化粧品など
妊娠中にプラセンタサプリは服用できる?
プラセンタサプリは消化器官を通じて身体に吸収されるため、注射に比べて摂取できる栄養素に限りがあります。
しかし、身体に大きな影響を与えにくいことから、妊娠中でも安心して摂取できるのが大きなメリットです。
また、ヒト由来のプラセンタを用いる注射とは異なり、プラセンタサプリの原材料には馬、羊、豚などのプラセンタが用いられるのが一般的です。
これらのプラセンタは日本赤十字社が定める献血制限の対象に該当しないため、献血を受けたい方でも安心して摂取が可能です。
プラセンタ注射と比較するとデメリットが少ないプラセンタサプリを上手に取り入れて、母子ともに健やかな毎日を送りましょう。
プラセンタを摂取することで期待できる効果 には以下のようなものが挙げられます。
・自律神経、ホルモンバランスの調整
・組織の修復や、臓器・細胞の活性化
・免疫力の増加
・抗アレルギー作用
・活性酸素の除去
プラセンタサプリを比較する際、馬や豚などの原材料からどれを選べばいいのか迷った経験はありませんか?
以下を参考に、原材料の違いや特徴 を知りましょう!
【馬プラセンタ】
馬の胎盤から抽出したプラセンタエキスで、他のプラセンタに比べて最も多くのアミノ酸を含有しているのが特徴です。
そのため、美容や健康を目的とした摂取で効果を感じやすく、続けることで肌のシワやたるみ、健康状態の不調を取り除きやすいでしょう。
ただし、他のプラセンタに比べて生産率が低く、販売されるプラセンタサプリは高価となっています。
【羊プラセンタ】
羊の胎盤から抽出したプラセンタエキスで、主に北米やヨーロッパ圏で使用されています。
羊由来のプラセンタは人間の組織と似ているため、吸収率が高いのが特徴です。
シミやシワなど細胞に関わる部位での効果が現れやすく、摂取したことによる副作用も起きにくいでしょう。
ただし、日本では安全性の問題から製造・販売は認められていません。
輸入商品などを手に取る際は製造ルートや安全性を十分に確認しましょう。
【豚プラセンタ】
豚の胎盤から抽出したプラセンタエキスで、日本では最も流通量が多いプラセンタです。
生産率が高いため販売されるプラセンタサプリは安価なものも多く、初めてプラセンタサプリを摂取するという方でも手に取りやすいでしょう。
豚プラセンタサプリに含まれる成分はアミノ酸、タンパク質、核酸、成長因子など美容・健康において恩恵を得られるものばかりです。
他のプラセンタにもこれらの成分は含まれていますが、商品数の数や価格から、手軽に始めやすいのが豚プラセンタの特徴と言えるでしょう。
妊娠中に必要な栄養素は何があるのか
妊娠中は多くの栄養素をバランス良く摂取して、胎児の成長と母体の健康に気を遣いたいですよね。
そこで、妊娠中に摂取するべき栄養素についてまとめました。ぜひ食事やサプリ選びの参考にしてください。
・糖類(ブドウ糖)
砂糖や炭水化物などは体内で分解され、糖類として吸収されます。
脳、神経組織、赤血球、腎尿細管、骨格筋などのエネルギー源となるため、活動に欠かせない栄養素です。
・タンパク質
母体の健康維持や胎児の成長に欠かせない栄養素で、アミノ酸とも呼ばれます。
主に細胞、筋肉、皮膚の生成に必要とされ、ビタミンの吸収を助けることでも知られています。
・脂質
細胞膜の主要成分で、不足すると皮膚炎などを起こす場合があります。
糖類以上のエネルギー価を持つため、体力が不足していると感じたら積極的に摂取しましょう。
そのほか、脂溶性ビタミンやビタミンDの吸収を助けることで知られています。
・ビタミン
胎盤や胎児に必要な栄養素です。
ビタミンは細かな栄養素の総称で主に脂溶性・水溶性に分けられますが、以下のような栄養素が含まれています。
<脂溶性ビタミン>
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK
<水溶性ビタミン>
ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンC
・ミネラル
ミネラルは骨や血液、乳汁の生成に欠かせない栄養素です。
また、ミネラルには以下のような栄養素が含まれています。
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン
妊娠を希望するならプラセンタが良いって本当?
「妊活にはプラセンタが良い」と耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか?
厚生労働省をはじめとした政府機関では、プラセンタ摂取と妊娠の関係についてのデータなどは発表していません。
そのため、「プラセンタを摂取することで妊娠確率が高まる」とは断言できないのが現状です。
しかし、医療機関における不妊治療にプラセンタが用いられたり、実際にプラセンタを摂取した方が妊娠しやすい体質になったという報告もあるようです。
そこで、プラセンタを摂取することで妊娠にどのような影響があるのか見ていきましょう。
まず、プラセンタには豊富な栄養素が含まれ、摂取することで20種類にも及ぶ薬理作用を期待できます。
その多くは乱れた自律神経やホルモンバランスを調整することで身体の健康状態を高められるのが特徴です。
妊娠では、バランスの取れた食事や整ったホルモンバランスが何より重要とされます。
これは不妊を改善するためのポイントとしてもしばしば挙げられ、妊娠を希望する女性の多くが意識しているポイントです。
「プラセンタを摂取することで妊娠しやすくなる」と言われるのには、こうした「不妊改善のポイント」と「プラセンタが持つ薬理作用」が一致しているからだと考えられます。
プラセンタは健やかな健康状態を維持するのに適した成分ですが、妊娠の確率についてはまだまだ研究に時間がかかりそうですね。
妊娠の確率を上げるためには冷えの予防や適度な運動などさまざまな方法があります。
プラセンタに頼るだけでなく、自分に合った方法を試してみましょう!
妊娠中の人なら知っておきたいプラセンタの副作用
プラセンタを摂取することで副作用が起こる場合があります。
国内ではプラセンタの製造・販売・使用に厳重な規定があるため重大な報告例などはありませんが、安心・安全にプラセンタを取り入れていくためにも副作用のリスクについて知識を深めましょう。
厚生労働省や国立健康・栄養研究所など信頼できる機関のデータをもとに、以下の記事では子宮筋腫など、気になるプラセンタの副作用について詳しく紹介しています。
「【女性必見】プラセンタに副作用はある?プラセンタ摂取後に起きやすい症状も併せて解説」
妊娠中に点滴を打っても大丈夫?
ここまで、妊娠中のプラセンタ注射やサプリの摂取についてご紹介してきましたが、近年ではプラセンタ製剤の点滴を行う医療機関もあるようです。
目的は美容や健康など医療機関によってさまざまですが、果たして妊娠中のプラセンタ点滴は可能なのでしょうか?
結論から言いますと、妊娠中のプラセンタ点滴は可能ですが避けておくのが無難です。
医療機関によっては妊婦の投与も可能と謳っている場合がありますが。
しかし、注射同様、身体に与える影響の大きさや副作用の関係から、サプリメントなど効果が緩やかなものから試してみるのがおすすめです。
また、点滴ではプラセンタ以外の成分も配合されている場合があります。
摂取する栄養素に細心の注意を払わなければいけない妊婦にとって、成分が無数に配合されたプラセンタ点滴は「大丈夫」とは言えません。
厚生労働省などにおけるプラセンタの適切な投与方法にも点滴が含まれていないことから、もしも点滴を受ける際は、医師との十分な相談を交えましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
プラセンタは適切な摂取方法であれば私たちの身体に重大な危険を及ぼす可能性は極めて低いと言え、妊娠中でも注射やサプリメントの利用が可能です。
ただし、摂取する成分に敏感な妊娠中は、注射よりもサプリメントなどでゆっくりと身体に馴染ませてあげるのが良いでしょう。
これから妊娠を希望する方は確かなデータがないプラセンタだけに頼らず、妊娠のためにできることから挑戦していくのが大切です。
元気な赤ちゃんを出産するためにも無理ない範囲でプラセンタを取り入れて、健やかな身体づくりに励んでいきましょう!
ライター名:しらたま
ECサイト運営の傍らライター業に徹する二足の草鞋女子。
美容をはじめ幅広いジャンルに対応しコラム記事を得意としている。 情報収集&アウトプットに絶対の自信があるが 昨日の朝食は忘れる犬より猫派のにわとり脳。