オーガニックコスメ・ミネラルコスメの違いとは?

「肌に優しい化粧品」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
少し美容に詳しい方なら、おそらく「オーガニックコスメ」と「ミネラルコスメ」の2つを挙げるでしょう。
では、この2つの特徴と違いは何なのでしょうか?
ここでは、それらを解説したいと思います。
それぞれの定義から見る違い
現在、日本では「オーガニックコスメ」の定義も「ミネラルコスメ」の定義も、法律できちんと定められていません。
ですから、世の中で通用している概念をお伝えします。
オーガニックコスメとは
「オーガニック」は、「有機」のこと。
「オーガニックコスメ」とは、その原材料となる植物を栽培するのに3年以上、化学合成成分を使っていない畑で、化学肥料や農薬などを使わない有機原料で作られたコスメのことです。
環境にも人にも優しいことが特長です。
化粧水、クリームなどのスキンケア化粧品からファンデーションといったメイク製品まで豊富なラインナップも魅力の一つ。
スポンジや手を使って肌にのせます。
良く誤解されるのですが、一切化学成分を使わない、原料が100パーセント有機のものだけがオーガニックコスメではありません。
現段階の日本では,必要最低限肌に害のない化学成分を含むものもオーガニックコスメと呼ばれています。
ミネラルコスメとは
「ミネラルコスメ」とは、マイカ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄などの「鉱物」を成分としたコスメのことです。
鉱物は、肌の上で汗や皮脂などと混ざっても、変化しにくい構造を持っています。つまり、肌に負担になりにくいのです。
注意してほしいことは、口から摂取する必須栄養素であるミネラルとは全く別の種類ということ。
食べる「ミネラル」は身体にプラスになりますが、「ミネラルコスメ」の場合は、あくまで「出来得る限りマイナスを少なくした」程度に捉えてください。
こちらは、ファンデーションやチークなど、メイクアップ製品が中心です。メイク道具は大小のブラシ、専用のパフが主です。
ミネラルが入っていれば、シリコンなどの化学成分が入ったものも「ミネラルコスメ」と呼んでいるケースがあります。
その場合、洗顔料だけでは落ちずに、クレンジングが必要となるので、肌に優しいかどうかは少し疑問でしょう。
このように「オーガニックコスメ」と「ミネラルコスメ」は、成分も使い方も全く違うものなのです。
デメリットから見る違い
「オーガニックコスメ」は、植物が主な原料です。
植物は、石油系原料より安全なイメージがありますが、アレルギーという観点から見ると、どちらも危険性があります、
何らかの植物にアレルギー反応を持っている方は必ず成分をチェックしてください。
何十種類もの植物エキスが入っている化粧品には特に注意深くなりましょう。
精油を使っているオーガニックコスメもありますね?
精油も安全なイメージですが、植物エキスをぎゅっと凝縮しているので、こちらも成分チェックが欠かせません。
「ミネラルコスメ」も、ごく稀にですが、金属アレルギーが出る人がいるそうです。
酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタンの3つの成分は、アイシャドウや口紅にも入っていることがあるので、こちらにも注意が必要です。
金属アレルギーのある方は、「ミネラルコスメ」を使う前に、皮膚科でパッチテストを受けたり、金属アレルギーに対応しているコスメを使ったりすると良いでしょう。
まとめ
同じく「肌に優しい」と言われている「オーガニックコスメ」と「ミネラルコスメ」ですが、成分も使い方もデメリットも全く違います。
使用を検討している方は、自分の肌質や体質と合った方のコスメを選んでくださいね!
ライター名:megenai
30歳をこえてからひどい敏感肌になりアトピー性皮膚炎を患う。そこから美容、健康に関心を持つ。
ライターとして困っている女性に有益な情報を届けたいと日々勉強中。趣味は童話制作。