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ワセリンは日焼け止めに効果あり?日焼け後にも使えるワセリンを紹介

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乾燥した手足や唇に塗ると高い保湿効果があるといわれ、愛用者が増えているワセリン。

しかしワセリンは乾燥した肌だけでなく、日焼け止めや日焼け後にメリットがあるということをご存じでしょうか。

そこでワセリンが持つ効果や、日焼けに対してどのようなメリットがあるかをご紹介します。

ワセリンとは

ワセリンとは原材料である「石油」を、高純度に精製して不純物を取り除いて作られる鉱物油のことです。

しかし石油と聞くとガソリンなどをイメージするため、「本当に肌に良いの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。

ワセリンは原油からガソリンを精製する時に出る不純物の「ペトロラタムゼリー」を、さらに精製したものがワセリンであり石油製品とはまったく異なるのです。

そして原油とは枯れた植物が何億年もの時間をかけて地中深くに積もり、圧力や熱が加わることで性質が変化したものを指します。

つまり石油の素となる原油は「植物由来」と同じと言えるため、肌に直接使用しても問題ありません。

またワセリンは防腐剤などの添加物を一切使用していないため、赤ちゃんにも使えるほどの高い安全性を持っています。

そしてワセリンには4つの種類があり、使用用途や肌質に合わせて選ぶこともできます。

・黄色ワセリン
ドラッグストアなどで低価格で購入できる、「ヴァセリン」という商品名の物がこれにあたります。

精製度が最も低く不純物の含有量が多いため、黄色っぽい色をしているのが特徴です。

不純物が多いことは必ずしも肌に悪影響ということはないのですが、敏感肌やアトピー性皮膚炎を持つ方は刺激が強い場合があるので注意が必要です。

・白色ワセリン
黄色ワセリンより精製度が高く肌への刺激が少ないので、敏感肌やアトピー性皮膚炎、赤ちゃんに使用するのに適しています。

ドラッグストアでは「医薬品(第3類医薬品)」として販売されているので、気軽に買えるので最もおすすめなワセリンといえます。

・プロペト
白色ワセリンよりさらに精製度が高いため、主に処方薬として使用されています。

しかし現在では市販薬向けに開発されたプロペトもあり、ネット通販などで購入することも可能になりました。

プロペトは目の周りなどのデリケートな部分に使用できるため、白色ワセリンでも刺激がある方はこちらを選ぶと良いでしょう。

・サンホワイト
プロペトよりさらに精製度が高く、限りなく不純物を取り除いているのが特徴です。

プロペトでも肌に合わない超敏感肌や、ひどい乾燥に悩んでいる方にはおすすめといえます。
サンホワイトは医薬品ではなく「化粧油」という分類なので、処方なしでも薬局で購入できます。

ワセリンの持つ効果とは

ワセリンが持つ最大の効果とは、肌に塗ることでできる「油性の保護膜により水分の蒸発を防ぐ」ということにあります。

肌は角質層が作る「バリア機能」を持ち、肌の潤いを保ったり、紫外線や外気のホコリや汚れ、有害物質などから肌を守ったりしてくれています。

しかしそのバリア機能は乾燥やストレスなど、様々な原因によって簡単に崩れてしまうのです。

そこでワセリンが持つ効果である油分の保護膜が、肌への刺激を保護し、バリア機能を高める役割を果たしてくれます。

また一般的な保湿クリームは角質層にうるおいを与える効果がありますが、ワセリンは肌の角質層には一切浸透せず表皮にとどまります。

つまりワセリン自体に保湿効果はないので、化粧水などで肌の保湿をした後に使うことが大前提になります。

そしてワセリンは肌の保護だけでなく、毛髪やまつげに塗ってハリを与えたり、オイルクレンジング代わりにしたりするなど様々な活用法があるのも特徴です。

ワセリンは日焼け止めの効果を持つ?

肌を保護するワセリンであるため、日焼け止めの効果があるといわれることもあるようです。

しかしワセリン自体に日焼け止め効果はなく、市販の日焼け止めと一緒に使うことによって得られるメリットがあります。

市販の日焼け止めは紫外線を吸収、または拡散して、肌へのダメージから守ってくれる効果があることはご存じでしょう。

しかしそれらの成分は刺激が強いため、敏感肌など刺激に弱い肌の方は日焼け止めを塗ることによって乾燥や肌荒れを起こすことも珍しくありません。

そのようなタイプの肌には、先に「下地」としてワセリンを塗り、その上に重ねるようにして日焼け止めを塗ると肌への刺激が軽減されます。

また日焼け止めの伸びが良くなって塗りムラを防いだり、水や汗に強くなって落ちにくくなったりするという効果もあります。

つまり敏感肌だけでなく普通タイプの肌であっても、先にワセリンを塗ることでこのようなメリットが得られるのです。

しかし重要なポイントは、日焼け止めと併用するのは「白色ワセリン以上」に限るということです。

不純物があると逆に日焼けを起こす可能性があるので、不純物は限りなく少ない物を選ぶようにしましょう。

そこで白色ワセリン→日焼け止めを塗る際の、正しい手順をご紹介します。

①手のひらに白色ワセリンを米粒大の1粒分くらいを取る
②手のひらを合わせて、ワセリンを伸ばす
③顔に押し付けながら、優しくなじませる
④好みの日焼け止めをムラなく塗り広げる

ここでのポイントはワセリンの量で、塗り過ぎると肌がベタベタになるだけでなく、ホコリや汚れが付きやすくなって肌に刺激を与えてしまいます。

そのため米粒1つ分の薄さを心がけることで、肌に余計な負担をかけることがなくなるのです。

もしも塗り過ぎてしまった場合は、ティッシュを顔に押し付けて余分なワセリンを取り除くようにしましょう。

またオイリー肌やニキビが多い方は元々の皮脂も多いため、ワセリンは塗る量を最小限にするか、ニキビには直接塗らないことをおすすめします。

ワセリンは日焼け後に塗れば治療効果が?

ワセリンは日焼け止めを塗る時だけでなく、日焼けしたアフターケアにとても重宝するアイテムなのです。

日中の日焼け止めは欠かさなかったとしても、帰宅後のクレンジングだけでは肌への紫外線ダメージが蓄積されてメラニンができる原因になります。

そして日焼けした肌を治療できるのは、肌の古い角質を取り除いて新しい角質に生まれ変わる「ターンオーバー」です。

そのターンオーバーには保湿が必要不可欠なので、日焼けした肌には保湿だけに重点を置いたケアが必要になります。

しかし「日焼け=メラニン」というイメージを持つ方は、日焼け後のケアに美白成分が入った化粧水を使うこともあるでしょう。

日焼けした後の肌は紫外線によって炎症を起こしている状態なので、肌が美白成分を受け入れられずに炎症が悪化することもあるのです。

つまり、日焼けのアフターケアには肌が持つ自然治癒力を守ってくれる、ワセリンが最も適しているといえるのです。

そしてワセリンを塗る前は必ず洗顔をし、刺激が少なく保湿効果の高い化粧水で保湿をすることが絶対条件です。

無理に指で塗り広げると肌に刺激を与えてしまうので、ワセリン米粒1つ分を手のひらに広げ、手でしっかり肌に押し込みましょう。

また日焼けしている肌は敏感な状態なので、選ぶワセリンは不純物ができるだけ少なく、手軽に手に入る安価の白色ワセリンがおすすめです。

まとめ

ワセリンは正しい選び方と使い方で、様々な美容効果があることがお分かりいただいたでしょうか。

そしてワセリンと日焼け止めの合わせ技は、日焼け後のフォローにもなるので試してみる価値は大いにあるといえます。

また自分の肌質をしっかりと見極めてワセリンを選ぶようにして、肌への刺激は最小限にすることもポイントです。

日焼けによるダメージはシミやシワ、たるみなど、肌の老化現象を引き起こす要因になります。

いつまでも美しい肌をキープするために、ワセリンを活用してみてはいかがでしょうか。

ライター名:mitsugu
オリジナルのメディアサイト運営者、兼新米Webライター。
分かりやすく読みやすい記事を読者様にお届けするため、日々勉強中です。

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