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白湯は寝る前と朝、どちらで飲むべき?

「白湯は寝る前と朝、どちらで飲むべき?」サムネイル画像

海外セレブなども実践している「白湯」を飲む行為。

ダイエットや健康などに良いということで、メディアでも数多く取り上げられています。

ただし、白湯に関するさまざまな情報が飛び交っているのが事実。

一体どの実践方法が正しいの?と悩む方も増えているようです。

今回は、「白湯」をフィーチャーし、正しい白湯の飲み方や適温などをご紹介してまいります。

これから健康やダイエットのために白湯を取り入れていきたいと考えている方は必見です。

白湯とは

「白湯(さゆ)」とは、水を一旦沸騰させてから冷ました、いわゆる「湯ざまし」です。

水を沸騰させることで、水道水に含まれる塩素やカルキを飛ばすほか、不純物を取り除くことができ、純度が高い水を飲むことができます。

なぜ、白湯が良いとされるのか

なぜ、湯ざまし水を飲むことが良いとされるのかといえば、体を内側から温めることができるというのが、一番の理由です。

白湯にはカフェインやアルコールなど体に害があるものは含まれていないので、体の内部に浸透しやすいメリットがあります。

また、適度な温度に温められているため、体内(特に胃腸)にとどまっている老廃物などを緩ませ、体外へ排泄させるメリットもあります。お通じに悩む方にも最適だと考えられています。

さらに、白湯を飲むことで血液の循環が高まると考えられています。

血液の循環が高まることで、血液を介して老廃物の排出を促すデトックス効果も見出せます。

白湯の作り方

白湯の作り方は簡単です。

①やかんに水道水を適宜入れ、沸騰するまで沸かします。

②沸騰したら5分以上そのまま煮立ててから火を止めます。

③そのまま適温になるまで冷まします。(温度に関しては後述します)

④保温ができる水筒などに詰めていつでも飲めるように準備しましょう。

⑤1回分の適量は湯飲み茶わん1杯程度(約100ml)程度です。

おすすめのやかん

白湯を作る時、「鉄瓶」や「鉄器」を使うことをおすすめします。

鉄製の鍋ややかんを使ってお湯を沸かすと、鉄分が水の中にわずかですか溶けだしていきます。

女性は鉄欠乏性貧血が起こりやすい傾向にありますので、鉄器で沸かして作った白湯を飲み貧血を予防することも一案です。

鉄器や鉄瓶は重量がありますし、さびやすいので取扱いが難しいと感じる方もいらっしゃることでしょう。

そんな時は、「鉄まんじゅう」と呼ばれる鉄製の小さな玉をやかんに入れて白湯を作ると良いでしょう。

「鉄まんじゅう」は、アクを取るほか、煮豆を色よく仕上げるための昔ながらの調理道具です。

製菓材料取扱店や、調理用具販売店などで購入できますので準備してはいかがでしょうか。

白湯は寝る前と朝、どちらに飲むべき

白湯の正しい飲み方を知ることで、健康を保つことができます。

間違った飲み方をすると、悪循環になりますので注意しましょう。

白湯の飲み方

沸かして適温に冷ました白湯を、湯飲み茶碗に注ぎ、ゆっくり時間をかけて飲みます。

ごくごく飲み干すことは余りおすすめできませんが、冷めてしまう前に飲み終えるのがポイントです。

飲む時間は朝の起床後がベストです。

就寝前にお湯を沸かし、保温できる水筒に入れておけば、翌朝すぐに白湯を飲むことができます。

喉が渇いた時や、お腹がすいたと感じた時に湯飲み1杯の白湯を飲むようにしましょう。

白湯を朝に飲むことをおすすめする理由

なぜ、朝に白湯を飲むことが良いのか、理由があります。

胃の中に何も入っていない状態の時に白湯を飲むことで、白湯が腸に届きお通じを促す効果があるからです。

また、適度に温かい白湯を飲むことで体の内側から温まりますので、だるい朝を切り抜けるためのアイテムにもなります。

白湯を飲むと体中のスイッチが入りやすくなり、朝ご飯が食べられるようにもなります。

夜に白湯を飲むことで、就寝中の発汗による脱水を防ぐことができますが、夜間に尿意で目覚めてしまうことも考えられますので避けた方が良いと言えます。

避けたい飲み方とは?

冷たくなってしまった白湯は、体を冷やす原因となりますので避けましょう。

また、熱すぎる白湯も口の中をやけどするほか、食道を傷めてしまう原因となりますので適温を守りましょう。

食後すぐに口直しとして白湯を飲むことで、食べた物が水分を含んでしまい、消化にかかる時間が遅くなってしまいます。

空腹のときに白湯を飲むのがポイントです。

白湯の最適な温度とは

白湯を飲む温度として、適温はどの位?という質問が寄せられます。

さまざまなメディアを見ても、適温とする温度がまちまちで、正しい湯温が分からないというところが本当のところです。

白湯を飲むときに気を付けてほしいのが「体温以上の温度」であることです。

私たちの体温は平熱時で36~37度。ただし、この温度ではぬるすぎます。

デトックス効果を望むときには、50度程度のちょっと熱いかな?と感じる温度で飲むことをおすすめします。

湯気がちょっと引いた頃、白湯を入れたカップを両手で楽に包みこめるくらいの感覚が最適です。

湯気がわいている状態では若干熱いと思われます。様子を見ながら飲み始めて下さい。

白湯は飲みすぎるとどうなるのか

白湯は「水」ですので、飲むことで大きな害はありません。

ですが、身体にいいからという理由で、頻繁に飲むことはご法度とされています。

水中毒になるかも

「体に良い」「何杯飲んでも害はない」と、頻繁に白湯を飲むことで「水中毒」と呼ばれる症状が出る可能性があります。

これは、「低ナトリウム血症」という症状で、水を大量に体内に取り込むことで血液が薄まってしまい、結果的に血中ナトリウム濃度が下がってしまった状態です。

頭痛やめまい、ひん尿や下痢というような身体的症状に始まり、進行すると錯乱というような意識障害に陥る可能性も否めません。

ダイエット目的で白湯を飲んでいる方の中には、やせたいという思いから白湯に依存してしまい、食事も水に置き換えてしまうため水中毒のリスクが高まることがあります。

水中毒の治療にあたって、摂食障害などが隠れている可能性も視野に入れ、精神的なケアが必要になるケースも考えられます。

そのため、適度に白湯を飲むことが大切です。

腎臓に負担がかかる

白湯を飲むことで、利尿作用が生まれます。

トイレが近くなり「デトックス効果があった」と思ってしまうこともありますが、排尿の回数が増えれば老廃物を濾過する機能である腎臓に大きな負担をかけることにもつながります。

腎臓がキャパシティーオーバーを起こすと、体のむくみなどにもつながります。

水太りの状態になってしまうので、気をつけましょう。

適度に体を動かして

デトックスのために白湯を飲んでいるから大丈夫、という意識では無理があります。

代謝を高めて体内の巡りを良くするためには、適度な運動も必要です。

白湯を飲んだあとに、軽いストレッチをすることや腹式呼吸を取り入れることでさらに代謝を高めることができます。

起床後に白湯を飲み、時間があれば15分程度の早歩きウォーキングを取り入れてみてはいかがでしょうか。

適度に体を動かすことで腸の動きも高まりますので、お通じの悩みもいち早く解決できるのもメリットの一つとなるでしょう。

白湯と運動とセットにすることで、白湯の飲み過ぎや依存を防ぐことができます。             

まとめ

白湯は起床時に適温の1杯を飲むことが大切です。軽い運動などを取り入れながらデトックス効果を呼びこんでいきましょう。

水はたくさん飲みすぎると、「水中毒」等の病気を引き起こすことがあります。

この背景には摂食障害などの精神的なトラブルが隠れている可能性があるため、治療が必要になります。

ここまでひどくならないためにも「白湯は1日1~2杯」と限度を決めておくことも大切ですね。

ライター名:Rocca*apr6
WEBライター10年目。士業アシスタントのバイトもこなす主婦。
美容・ダイエットならお任せ!趣味は夫とロカボと楽器演奏

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