• TOP
  • »
  • 健康
  • »
  • 今流行りのなた豆茶の効果(効能)と副作用

今流行りのなた豆茶の効果(効能)と副作用

「今流行りのなた豆茶の効果(効能)と副作用」サムネイル画像

見た目のインパクトが大きいなた豆は、古くから「膿だし豆」として親しまれてきました。

そのなた豆がさまざまな健康成分を持っていると話題になり、手軽に取れるなた豆茶が流行しています。

しかし、なた豆茶は馴染みがない分、どのような効果や効能を持っているか、気になる人も多いのではないでしょうか?

今回は、なた豆茶が持つ、知られざるさまざまな健康効果についてご紹介します。

なた豆茶とは



なた豆茶は、マメ科最大の食物といわれる「なた豆」を煎じて作られるお茶のことです。

なた豆は成長すると、さやの大きさが40~60センチにもなることが特徴で、刃物の「なた」に似ていることが名前の由来です。

大きいのはさやだけでなく、豆にあたる種子も3~5センチもの大きさに成長します。

若いさやは福神漬け、味噌漬けや粕漬けなどの、漬物の材料として多く利用されてきました。

そして、成長したなた豆の種子はアクが強い上に、豆類に多いタンパク毒が含まれており、食用に使う場合は下ごしらえが必要です。

つまり、お茶にする工程の焙煎が毒消しになるため、手軽になた豆の成分を摂取できる方法として広まっています。

古くから漢方薬のもとになる生薬として利用され、特に腎機能の向上に効果が高いと重宝されてきました。

白血球の老廃物である膿を排出するには、老廃物をろ過する腎臓の機能が正常である必要があります。

つまり、膿出し豆という呼び名があるのも、なた豆が持つ成分に秘訣があるのです。

そして、なた豆茶に使われている種子は、白と赤の2種類がありますが、成分と効果にさほど差はないといわれています。

また、中国産のなた豆を使用しているお茶は安いのですが、品質に不安を感じる方も多いようです。

国内の一大生産地である鹿児島県産のなた豆を使用しているお茶であれば、品質も効果もより良くなるといえるでしょう。

なた豆茶の効果(効能)とは



なた豆茶が本来持っている膿出しの作用に加え、さまざまな健康効果が期待できるといわれています。

そこで、なた豆茶を飲むことにより、具体的にどのような症状にアプローチしてくれるのでしょうか?

まずは、なた豆に含まれる、代表的な健康に効果的な成分を確認していきましょう。

<なた豆茶に含まれる代表的な成分と効果>
・カナバニン…膿を出す、炎症を抑える、血行の促進など
・コンカナバリンA…炎症を抑える、免疫機能を高める作用など
・ウレアーゼ…腎機能の向上、デトックス効果など

なた豆茶に含まれるこれらの成分がもたらす、健康効果とは次の8つがあげられます。

1.腎機能の改善
なた豆には体内にいる酵素の1つである、ウレアーゼを豊富に含んでいます。

腎臓は血液をろ過することで、体内の老廃物を排出する重要な器官です。

ウレアーゼはアンモニアと二酸化炭素に分解し、有害物質を排出する腎臓の役割を正常にしてくれます。

また、なた豆特有の成分であるコンカナバリンAは、腎臓のろ過機能も正常にする働きを持っています。

つまり、なた豆に含まれる2つの成分が、腎機能の向上へと導いてくれるといえるのです。

2.歯周病や歯槽膿漏の予防
なた豆に含まれるカナバニンという抗炎症作用のある成分が、歯周病菌による歯茎の腫れ、出血といった症状の緩和が期待できます。

歯周病とは歯垢に住み着いて毒素を発生させることで、歯茎の炎症や骨を溶かすといった症状があらわれます。

つまり、カナバニンを含んだなた豆茶を継続的に飲むことで、歯周病の症状が早く改善するといわれているのです。

また、コンカナバリンAは免疫力を高める作用に加え、口腔内の細菌バランスを整えることで、歯周病や歯槽膿漏の予防にもつながると考えられます。

そして、歯周病は歯を失うだけでなく、糖尿病、心臓病、骨粗しょう症など、思わぬ病気の引き金になることがあります。

病気のリスクを下げるためにも、普段の歯磨きに加え、なた豆茶を習慣付けるとより良いといえるでしょう。

3.蓄膿症の緩和
蓄膿症とは鼻や体の空洞に膿が溜まる症状のことで、鼻の奥にできる慢性副鼻腔炎と、歯が原因で起こる歯性上顎洞炎の2つがあります。

なた豆茶に含まれるカナバニンは、膿を排出する働きも持っているため、蓄膿症の改善に効果が期待されています。

また、歯性上顎洞炎は虫歯が最大の原因になるため、歯周病予防をはじめ口腔内のトラブルに役立つ、なた豆茶は有効といえるでしょう。

4.口臭の改善
口臭が起きる最大の原因は、歯周病といわれています。

そのため、カナバニンによる歯周病予防が、口臭の改善にもつながるのです。

5.鼻炎、アトピーなどのアレルギー症状
鼻炎や花粉症、アトピー性皮膚炎などに代表されるアレルギー疾患は、免疫機能の異常や過剰反応によって起こります。

なた豆のコンカナバリンAが持つ、免疫機能を高めてくれる働きが、アレルギー症状の緩和に効果的といえるでしょう。

6.ダイエット効果
食べ物から摂取した糖質が脂肪に合成される働きを抑制する、「サポニン」という成分がなた豆に多く含まれています。

エネルギー消費できなかった糖質が脂肪へと合成されて、体内に蓄積されることで肥満へとつながります。

つまり、高カロリーや脂肪と糖質が多い食事を食べる際、脂肪へと変換される量を抑える効果が期待できるのです。

また、なた豆茶に含まれる食物繊維と豊富なミネラルが、ダイエットの効果をサポートする役割も果たしてくれるでしょう。

7.むくみの予防、デトックス効果
なた豆には亜鉛や鉄などのミネラルが体内の水分の排出を促進し、むくみ解消に効果的といわれています。

また、ウレアーゼの腎機能を高める働きと、カナバニンの血行促進効果も加わり、体内の老廃物が排出されるデトックス効果も期待できるでしょう。

8.便秘の解消
食物繊維は便のかさを増したり、腸内環境をよくしたりする効果はよく知られているでしょう。

なた豆茶は食物繊維に加え、消化を助け、便秘の解消につながる酵素の1つであるアミラーゼも含まれていることも、相乗効果になるといえるでしょう。

なた豆茶には副作用がある?


なた豆茶はノンカフェインである上に、副作用はほとんどなく、安心して飲める健康茶です。

しかし、なた豆には毒素が含まれているため、副作用があるのでは?と思う方も多いようです。

強い毒素を持つ、タカナタマメ、タチナタマメという品種も存在しますが、食用には適さないため、なた豆茶に毒の心配はありません。

しかし、食物繊維といった成分や、デトックス効果、便秘解消といった効果により、飲み過ぎると下痢を起こした人もいるようです。

それは、飲み過ぎることで効果が増幅し、「副作用に似た症状」があらわれた可能性が考えられます。

また、市販のなた豆茶はハト麦や黒豆などをブレンドし、飲みやすくする工夫をしているものが多いです。

美味しくて飲みやすいと無意識に飲み過ぎてしまうことも、副作用のような症状が起きる原因の1つといえるでしょう。

なた豆は生薬にも使用されるほど効果が高いため、最初から大量に飲まずに、様子を見ながら量を増やすようにしましょう。

まとめ

あまり知られていない、なた豆茶の効果と効能について、おわかりいただけましたか?

健康に良いお茶は数あれど、なた豆茶ほどの数多くの効果を持つお茶は他にはないといっても過言ではないでしょう。

あらゆる病気のリスクを下げることに、なた豆茶は良い効果をもたらしてくれるはずです。

そして、飲み過ぎは逆効果になる場合があるので、適量を守って飲むようにしましょう。

ライター名:mitsugu
オリジナルのメディアサイト運営者、兼新米Webライター。
分かりやすく読みやすい記事を読者様にお届けするため、日々勉強中です。

関連記事