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もち麦ダイエットって本当に痩せる?もち麦の持つダイエット効果とは

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いつもの白米にもち麦を混ぜるだけ。

それを食べれば、特別な食事制限をしなくても痩せると言われている「もち麦ダイエット」。

じわじわと人気が出て、女性芸能人が1か月でマイナス5キロ以上痩せたという放送があって、広く知られるようになりました。

これが誰の身にも起こり得るなら、正に夢のようなダイエット方法ですよね!

ここでは、もち麦ダイエットで痩せる根拠と注意点、やり方などを詳しく解説いたします。

そもそも「もち麦ダイエット」の「もち麦」ってなに?

お米(稲)には、私たちが普段食べている「うるち性」の普通のお米と、餅やおこわにして食べる「もち性」のもち米に大別されます。

それは、もち麦が属している「大麦」の世界でも同じです。

もち麦は、普通の大麦よりも粘性が強く、炊くともちもちプチプチした食感の「もち性」の部類に入ります。

タンパク質、食物繊維、鉄、カルシウム、ビタミンB1、ビタミンE、亜鉛、マグネシウムなどたくさんの栄養素を含んでいるスーパーフード、それがもち麦です。

でも、栄養素をたくさん含んでいることと痩せるということは別問題なのではないか?

そう思われた方もいらっしゃるかも知れません。

ところが、この栄養素に、痩せる、ダイエットに良い秘密が隠されているのです。

もち麦ダイエットをすると、便秘体質の方なら2週間で2キロは減る確率が高い

規則正しいお通じには、腸内環境が大切だということは、有名なお話ですね。

ざっと説明しますと、腸内には約100兆個の腸内細菌たちが住んでいて、善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分かれています。

その姿は、時にお花畑のように見えることから腸内フローラと呼ばれます。

善玉菌:悪玉菌:日和見菌の理想的な数字は、2:1:7と言われており、このバランスが崩れ、悪玉菌が多くなると便秘になりやいと言われています。

品質の良いもち麦には、精白米の約30倍、食物繊維が含まれています。

食物繊維とは、善玉菌のエサになってくれるもの。

具体的にどういうことかと言いますと、もち麦に含まれる100グラム中12グラムもの食物繊維は、1日に摂取した方が良いとされる食物繊維の半分以上に当たります。

ちなみに、1日に必要な食物繊維摂取量は、成人女性で18グラム。

1日2回もち麦を摂取すれば、必要な食物繊維が取れてしまうのです。

ですから、便秘気味の方は、溜まっていた便が出やすくなり、2週間でマイナス2キロや3キロなど可能になるのですね。

その他にもダイエットに良い効果がある「もち麦」

もち麦の食物繊維の多くは、βグルカンと呼ばれる水溶性の食物繊維です。

βグルカンは、食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれる作用があります。

血糖値が上がると、すい臓から「インスリン」が分泌され、糖を脂肪としてため込もうと躍起になります。

インスリンは、身体には必要なホルモンですが、分泌されすぎると肥満の原因となるホルモンなのです。

βグルカンは、そのインスリンの分泌を減らし、糖が脂肪になるのを最終的に抑えてくれます。

また、食物繊維を多く含む食品は低GI値食品と呼ばれることが多いのですが、「もち麦」は正にそうだと言えるでしょう。

GI値とは、その値が高い程、食べてから血糖値を急激に上げやすいことを表しています。

GI値が低いと、それだけゆっくり消化吸収されるため、腹持ちが良く、食べ過ぎなくてすむので、ダイエットの強い味方となってくれるのです。

お通じが良くなり痩せ体質になると、自然に美肌になったり、女子力も上がったりするので、その点でも「もち麦」の注目度は高いですよ。

また、鉄が精白米の3.1倍、カルシウムが精白米の8.4倍という数字も捨て置けないでしょう。

女性に多い貧血や骨粗しょう症などにも効果がありそうです。

その上、β―グルカンは悪玉コレステロールを吸着する作用があったり、塩分の吸収も抑えてくれたりするという優れもの。

動脈硬化、高血圧予防にも効果を発揮します。

もち麦は、ダイエット的にも健康的にも女性を応援してくれるのですね!

もち麦ダイエットの注意点

もち麦が高いダイエット効果を持つことは分かりました。

しかし、もち麦ダイエットをする場合は以下の点に注意してください。

1.食べ過ぎない

何事も過ぎるのは良くないです。

しかも、もち麦はカロリー的に見て、あまり低いとは言えません。

白米のご飯1杯150グラムで252キロカロリーのところ、もち麦(3割炊き)は150グラムで198キロカロリー。

54キロカロリーの差を大きいと見るか小さいと見るかは個人的見解によりますが、もち麦の茶碗1杯分、約200キロカロリーはやはり侮れません。

ましてや、最初は食べやすいようにそれに白米を混ぜて炊くのがおすすめなのですが、白米の比率が上がるごとにカロリーも上がります。

2. 2週間以上食べ続けよう

もち麦ダイエットの一つの目的は、腸内環境を整えることにあります。

善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすには、2、3日では無理です。

最低でも2週間は続けてください。

そうすれば、腸内環境が整ってきたことを実感できるでしょう。

3.バランスの良い食事を心がける

いくらもち麦がたくさんの栄養素を含んでいるといっても、それで全てが満たされるわけではありません。

魚や肉類、海藻類、キノコ類、色々な野菜などバランスの良い食事を取り入れることによって、様々な栄養素が補給できます。

もち麦ダイエットの良い所は、いつものご飯を置き換えるだけの手軽さです。

だからこそ、おかずはバランスの良いものを食べられるというメリットがあります。

美肌や健康には、様々な栄養素が必要です。

もち麦ダイエットの効果を上げるためにも、バランスの良い食事を心がけましょう。

もち麦ダイエットのやり方(もち麦の炊き方)

もち麦を購入すると(スーパーにない場合は、通販などで購入可能)、パッケージに炊き方が載っていることもあります。

ここでは、初心者用の3割炊きの炊き方をお伝えします。

もち麦…50グラム
米…1合
水…280ミリリットル

米を洗い、水を切ります。もち麦は、洗わずに使えることがほとんどですので、そのまま使ってください。

もち麦と米と水を炊飯器に入れて、軽く混ぜます。吸水時間は、夏は15分くらい、冬は30分くらい取りましょう。

しかし、1時間以上は置かないでください。米が割れてしまうことがあるからです。

これを、一日2回、朝と夜のご飯として食べてください。

その際、朝食べるのが一番おすすめです。

なぜなら、「セカンドミール効果」が望めるから。

セカンドミール効果とは、直前の食事の2回先の食事まで血糖値の上昇を緩やかにしてくれる効果のこと。

血糖値の乱高下がないと、満腹感が持続しやすくなり、ダイエットに良い影響を及ぼすのです。

現在、糖質制限ダイエットが流行っていますが、糖質(炭水化物)も人間にとって大事な栄養素。

もち麦を混ぜたご飯の置き換えダイエットなら、自分で調節して適切な量の糖質も摂れるので、本当に一石二鳥なのです。

続けられそうでしたら、5割炊きにも挑戦してみてくださいね。

さらに、もち麦がゆのレシピもお伝えします。
もち麦が10割なので、こちらも効果が高く、なおかつお腹に優しいです。

もち麦…100グラム
水…670ミリリットル
塩…ひとつまみ

鍋に、もち麦、水、塩を入れて、強火で煮ます。沸騰したら中火にし、時々混ぜながら、25分くらい中火にかけてください。

これらのレシピは、「もち麦ダイエットレシピ」著:山下春幸 監修:青江誠一郎 の本を参考にいたしました。

もし、家族は白米でもち麦は自分だけ、という方がいらしたら、一度にもち麦を炊いておいて冷凍保存もできます。

冷凍しても、栄養は変わりませんので、安心してください。

まとめ

もち麦は、白米よりも栄養価が高く、カロリーも低いので、置き換えると確かにダイエット効果はあるでしょう。

しかし、食べ過ぎや偏った食生活をすると、効果は見込めません。

その点に注意すれば、楽にダイエットするには持ってこいの方法なので、試す価値は大です!

便秘解消したい方、痩せたい方は是非チャレンジしてください!

ライター名:megenai
30歳をこえてからひどい敏感肌になりアトピー性皮膚炎を患う。そこから美容、健康に関心を持つ。
ライターとして困っている女性に有益な情報を届けたいと日々勉強中。趣味は童話制作。

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