マルラオイルが持つ効果(効能)と使い方

日本ではまだ知名度が低いマルラオイルですが、数ある美容オイルの中でも、ずば抜けた効果を持っていると話題になっています。
浸透力が高く、オイルなのにベタつかないという特徴を持ち、肌や髪を含めた全身に使える万能オイルなのです。
そこで、今回は知られざるマルラオイルが持つ効果と、効果的な使い方についてご紹介します。
マルラオイルとは
マルラオイルとは、南アフリカ原産のマルラの木の実から抽出されるオイルのことです。
オーガニック系のオイルで人気の高い、アルガンオイルをしのぐ効果を持つと話題になっています。
マルラの木の実はゾウの大好物であることから、エレファントツリーとも呼ばれています。
また、アフリカの伝統医学では、多機能オイルとして重宝されてきました。
美肌効果、アンチエイジング効果、かゆみの緩和など、肌を美しく健康に保つ効果が期待されているのです。
また、抗酸化作用がオリーブオイルの10倍、アルガンオイルの2~3倍と高いため、どの美容オイルよりもアンチエイジング効果が高いのが特徴す。
マルラオイルの効果(効能)とは
マルラオイルに含まれている代表的な成分と、それぞれの効果は次の通りです。
<マルラオイルの成分と効果>
・ビタミンC、ビタミンE…抗酸化作用
・オレイン酸(オメガ9)…保湿効果、美肌効果
・リノール酸(オメガ6)…保湿効果、抗炎症作用
・αリノレン酸(オメガ3)…抗ヒスタミン作用、抗酸化作用
そして、これらの成分を持つマルラオイルを使うことで、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか?
・アンチエイジング効果
特に高い効果が期待できるのは「肌のシミ、シワ、ほうれい線、たるみ」といったアンチエイジングケアです。
マルラオイルに含まれているαリノレン酸、ビタミンC、ビタミンEが、老化の原因である活性酸素を除去する「抗酸化作用」を持ちます。
活性酸素は紫外線を浴びることで大量に生成されるため、常に露出している顔の皮膚は老化が速いといわれています。
発生した活性酸素が細胞を攻撃し、肌の弾力を作るコラーゲンの生成が阻害されシワが作られます。
また、活性酸素はメラノサイトも攻撃するため、シミが多く発生してしまうのです。
つまり、抗酸化物質が豊富に含まれるマルラオイルは、肌の老化を食い止める効果が期待できるのです。
・美肌効果
オメガ3脂肪酸を含むαリノレン酸は、肌の炎症、かさつき、かゆみといった肌トラブルに効果的といわれています。
そして、肌の細胞膜が活性化される作用を持ち、肌のツヤやハリ、弾力を回復できる効果が期待できるのです。
ビタミンCとビタミンE(トコフェロール)は紫外線のダメージを防ぎ、美白やシワ、毛穴を締めるといった、美肌につながる働きを持っています。
市販されている多くの化粧品に、ビタミンEが使用されているのはこのためです。
このように、マルラオイルは多角的なアンチエイジングケアとして、取り入れる価値は大いにあるといえるでしょう。
・保湿効果
オレイン酸とリノール酸には、肌の保湿に効果が高いといわれています。
オレイン酸には不飽和脂肪酸のオメガ9の1つで、皮膚への浸透力が高いことから、保湿への効果も期待されています。
また、マルラオイルが「オイルなのにベタつかない」という評価が高いのは、オレイン酸の力によるものといえるでしょう。
そして、リノール酸は保湿効果に加え、角質をやわらかくなめらかにする効果を持っています。
肌の水分を保持するバリア機能を高めてくれるため、肌のキメを整える効果や、乾燥による小じわなどを防止できるでしょう。
しかし、リノール酸に含まれるオメガ6脂肪酸は、食べ物からも摂取できることから、過剰摂取しやすいという特徴があります。
過剰摂取をすると肌のバリア機能が低下し、乾燥や炎症が起きるという、真逆の効果があらわれてしまうのです。
マルラオイルを塗っていることに安心して、食生活を見直さないと効果が実感できない可能性もあります。
リノール酸はサラダ油や米、小麦、大豆といった食材や、お菓子などの加工食品に多く含まれています。
穀物を取り過ぎない、日常的に使用するサラダ油をオリーブオイルに変えるといった工夫も取り入れるとより効果的といえます。
・髪と頭皮のケア
マルラオイルは髪の健康にも効果的といわれており、ヘアケア製品にも広く利用されています。
パサつきがちな髪にうるおいと栄養を与え、しっとりとまとまる美しい髪になれるでしょう。
また、αリノレン酸には頭皮のかゆみ解消につながる、抗ヒスタミン作用を持ちます。
それに加え、マルラオイルの豊富な保湿効果が頭皮を乾燥から守り、乾燥が原因のかゆみも防止できるでしょう。
また、肌が乾燥すると皮脂が分泌されるように、頭皮の乾燥も過剰な皮脂の分泌を促す原因です。
髪のテカリやベタつきだけでなく、毛穴に皮脂が詰まると薄毛になるリスクが高くなります。
頭皮と顔の皮膚は1枚でつながっているため、頭皮ケアも立派なスキンケアの一部です。
マルラオイルは肌と頭皮、髪までを総合的にケアできる、優秀な美容オイルといえるでしょう。
・敏感肌やアレルギー体質でも使える
αリノレン酸が持つ抗ヒスタミン作用により、敏感肌やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を持つ方でも安心して使えます。
乾燥しやすいタイプの肌は、刺激にも弱いため、マルラオイルの肌を保護する役割が効果的に働くでしょう。
マルラオイルの使い方
マルラオイルの効果を最大限に引き出すためには、正しい使い方をすることが鉄則です。
とはいえ、使い方は実にシンプルなので、日常に簡単に取り入れることができます。
・普段のスキンケアにプラスする
マルラオイルを日常のスキンケアにプラスするだけなので、新たに化粧水などを取り揃える必要がないのでラクでお得です。
効果的な使い方は、洗顔後の化粧水の前に使うことです。
次に使う化粧水の浸透力を上げる、いわゆる「ブースター」の役割としてマルラオイルを使用しましょう。
マルラオイルはベタつきが少なく浸透力が高いため、角質層にしっかりとうるおいを閉じ込めることができます。
・ヘアケア
タオルドライの髪に、適量を毛先の部分に馴染ませた後、ドライヤーで乾かす「洗い流さないトリートメント」の使い方が手軽でおすすめです。
入浴後の頭皮に付けるとベタつきの原因になるため、毛先だけにすることがポイントです。
また、量を多く付け過ぎてもベタつく原因になるため、少量から徐々に試すようにしましょう。
そしてシャンプー前にオイルで頭皮をマッサージすると、シャンプー後の頭皮の乾燥を防ぐのに効果的です。
・オイルマッサージ
マルラオイルはベタつかず、浸透力が高いだけでなく、伸びが良いという特徴があります。
伸びが良いことで皮膚への摩擦が少なく、敏感でデリケートな肌にマルラオイルマッサージは特におすすめです。
オイルを5滴ほど手に取り、顔の中心から首、デコルテに向かって老廃物を流すようにマッサージしましょう。
・ネイルケア
女性にとって爪は美容の一部であるため、爪の健康もスキンケアに組み込むことをおすすめします。
特にネイル後の痛んでいる爪や、薄く割れやすい爪の方には、マルラオイルの保湿成分が効果を発揮してくれるでしょう。
まとめ
マルラオイルの効果と使い方についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
これだけの美肌とアンチエイジング効果が備わっているオイルは、マルラオイル以外にはない、ともいるのも頷けますね。
日々のスキンケアにちょい足しするだけなので、ぜひ日常生活に取り入れることをおすすめします。
また、マルラオイルを選ぶポイントは、保存料無添加のオーガニック、酸化しにくい精製済みのものであるかを必ずチェックしましょう。